
露店商は、古代中国における
医薬と農業の神とされる神農を守護神とし、
江戸時代より祭礼やイベントにおいて
子どもから大人まで
庶民が楽しむことのできる
日本の風物として定着してきました。
露店商は大岡越前守こと大岡忠相による
香具師売買・露店行商組合の
公認(享保二十年)に由来すると
されます。
大岡越前守は、十三香具之沙汰(じゅうさんやしのさた)と
呼ばれる新法を定め、承認に許可証を発行するまでに
露店商人は広がっていきました。
その勢いは江戸から遠く離れた小さな村である
秩父までも広がったと言われています。
この時、人が集まるイベントには商売人が集まり、
そしてコミュニティ単位で商売が発展していき、
縁日の露店がメインのイベントに推移し、
消費が高まり都市が拡大したという歴史背景があります。
この歴史背景を踏まえれば「地域内循環経済」が
地域における経済発展の礎となっており、
私たちは、少なからず現代においても
地域経済の発展に寄与したい、この露店商の伝統を守り、
後世に引き継ぎたいという想いや熱意をもって
事業に取り組んでいます。
本組合ではその趣旨に則り、
露店商の古き良き伝統を引き継ぎつつ、
東日本大震災で被災された方々への
炊出し支援や、
京都府内などの
福祉施設等からのご希望に応え、
施設での露店出店等の
ボランティア活動も行っております。
様々な方に露店を楽しんで頂くための
公益活動にも積極的に
取り組んでおります。